男女の髪の悩み

「抜け毛」「薄毛」や「脱毛」が “進んでいる”と回答された方は男性で41.0%、女性で25.5%いらっしゃることが分かりました。これは総務省統計局の人口推計から算出すると、日本国内で約4,270万人の方が抜け毛・薄毛や脱毛において悩みを抱えていることになります。
これは、約3人に1人に該当すると察すれば、その数字の大きさに気づいていただけると思います。

男性の抜け毛

男性の薄毛はその原因と進行の具合から、大きくわけて3つの特徴にわけることができます。症状によりそれぞれ原因も異なりますので、薄毛の特徴と原因を知ることが大切です。
成人男性の生え際・頭頂部が薄くなる症状はAGA(男性型脱毛症)と呼ばれ、男性ホルモン (テストステロン)が5αリダクターゼという還元酵素により薄毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)に変換されてしまうことで起こります。DHT は、DHTの受容体があれば毛乳頭細胞へ侵入し、毛乳頭細胞へ侵入し、毛母細胞の成長を終わらせるシグナルを出し脱毛させ、反面、過剰な皮脂分泌する作用も確認されており、必要以上の皮脂は毛穴を塞ぐので発毛の障害となります。



女性の抜け毛

女性の薄毛のメカニズムとしてヘアサイクルの休止期が長くなることで薄毛になります。
ヘアサイクルの成長期の期間が短くなると、毛髪が細くなり薄毛になります。成長期が短くなることで、地肌が透ける、細い毛が抜ける、髪のボリュームが減る、などといった変化が見られるようになります。
成長期が短くなる原因はホルモンバランス、ダイエット、ストレスなどさまざまです。
ヘアサイクルの成長期が短くなる原因には、過度なダイエット、女性ホルモンのバランスの乱れなどほか、パーマやカラーリング、スタイリング剤などによる頭皮や髪へのダメージ、間違った方法でのシャンプーなども考えられます。


その他の抜け毛の原因

髪の寿命は、4~6年。

髪は、一定の期間を経ると自然に抜け落ちます。そして、抜け落ちたところから、また新しい髪が生えてきます。このくりかえしの周期を「ヘアサイクル」といって、およそ4~6年です。髪は1本1本ヘアサイクルが異なり、脱毛の時期がちがうため、通常は一度にまとめて抜けることはありません。


成長期1
髪が生まれる最初の段階。古い髪が毛根から離れると同時に、奥のほうでは毛乳頭の指令によって毛母細胞が分裂を開始し、新しい髪をつくり始めます。


成長期2
新しい髪が成長し、古い髪を押し出そうとしています。このころになると、古い髪は簡単に抜け落ちるように。シャンプーやブラッシングで抜けるのは、この時期の髪です。


成長期3
古い髪が抜け落ち、新しい髪が長く、太く成長する時期。髪は、成長期1~成長期3まで、毛母細胞が活発に働き、4~6年にわたって育ちつづけます。

※成長期(4~6年)の髪が頭髪全体にしめる割合は85~90%


退行期
毛母細胞の力が弱まり、髪が成長しなくなる段階。やがて毛母細胞から離れ、完全に成長をやめますが、この間は約2~3週間です。

※退行期(2~3週間)の髪が頭髪全体にしめる割合は約1%


休止期
成長が止まった髪はだんだん上のほうに上がっていき、今度は抜け落ちる準備を始めます。数カ月間はこの状態が続きますが、毛根の奥では、新しい髪をつくる準備をしており、再び成長期1へと続きます。

※休止期(数ヶ月)の髪が頭髪全体にしめる割合は10~15%

髪は、1カ月で約1.2センチ伸びる。

髪は、1日に0.3~0.5ミリ、1カ月で約1.2センチ、1年では約15センチも伸びます。髪の寿命は約5年なので、伸びる長さの限界は、計算上は約75センチ、だいたい腰のあたりまでです。2メートル以上伸びた記録などが残っていますが、これはかなりの例外といえるでしょう。

1日50~100本の抜け毛は正常。

日本人女性の髪は、平均約10万本。ヘアサイクルから計算すると抜け毛は1日当たり50~100本となり、この程度の抜け毛は自然な生理現象といえます。しかし、抜ける量が急に増えたり、抜け毛が異常に細かったり、短かったりしたら、異常脱毛の可能性があります。原因としては、ストレスや加齢、遺伝、体力の減退、ホルモンのアンバランス、薬の副作用などが考えられます。

自然な抜け毛

正常なヘアサイクルを終えた自然な抜け毛は、毛根がこん棒状になっています。太さは、毛先までそれほど変わりません。

異常な抜け毛

異常脱毛は短く、毛根が萎縮しており、毛先に向かって次第に細くなっています。

頭皮の血流 頭皮の微小血流循環が悪いと毛根に栄養が届かない
毛根の細胞に酸素が届かない
新しい怪我生えにくくなる
弱い髪が生える
頭皮の炎症 シャンプー・リンスの不適切な使用
紫外線
髪をぬれたたま放置し菌が繁殖
外的要因
頭皮の細胞が炎症を起こす
頭皮の細胞の酸化 細胞死、細胞の炎症、ストレス、公害、食生活の偏り、栄養不足、過労 毛母細胞が死んで炎症を起こす
頭皮の細胞の免疫 自己免疫疾患
外的要因に対する免疫の低下
毛根、毛母細胞にダメージ
毛根、毛母細胞にダメージ



髪の毛にいい生活習慣を心がけましょう!!